忍び(読み)シノビ

デジタル大辞泉 「忍び」の意味・読み・例文・類語

しのび【忍び】

隠れたりして、人目を避けること。人に知られないように、ひそかに物事をすること。→お忍び
がまんすること。こらえること。
忍び歩き」に同じ。
忍びの術」の略。
忍びの者」の略。
こそどろ。窃盗
[類語](1微行/(5忍者忍術忍法忍びの者間者くノ一素っ破乱波らっぱ探偵密偵間諜回し者隠密スパイ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の忍びの言及

【足軽】より

…もと足軽にすばやく行動する者の意。平安末期の《平家物語》や南北朝期の《太平記》に散見する足軽は,戦いに先立ち敵方の市中に放火してまわる〈足かる共〉や,犬を使い暗闇に働き,夜半に“歩立(かちだち)”で敵城に忍び入る〈足軽ノ兵〉など,いずれも戦場の裏面で放火・忍びなど敵背のかく乱工作に従うゲリラ集団として描かれている。しかしその多くは訓練された特殊部隊ではなく,その戦場に詳しい〈案内知タル兵〉とされるように,地元の宿・村から集められた悪党的な傭兵であった。…

【忍術】より

…兵法上の源流は,中国の《孫子》にあり,その〈用間篇〉に述べられている。兵法が中国から日本に伝わって独特の発達をし,間(かん)(調査とか謀略の意味)を用いる術,すなわち忍びの術を特別に修行する忍術が生まれ,これを行う者を忍者といった。忍者は特殊な階級として地域的に集団化した。…

※「忍び」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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