必至(読み)ヒッシ

デジタル大辞泉 「必至」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐し【必至】

[名・形動]
必ずその事がやってくること。そうなるのは避けられないこと。また、そのさま。「組織の分裂必至である」
必死3
[類語]必然確実正確的確明確確か精確安全はっきり定か明らか明白確固確然必定最右翼本命有力鉄板必ず無論勿論もちろん当然当たり前もっとも自然至当元よりご無理ごもっと自明歴然歴歴一目瞭然瞭然灼然しゃくぜん明明白白明快明瞭画然顕然まさしくまさに疑いなく然るべきすべからく言うまでもない言うに及ばず言えば更なり言わずもがな言うもおろか言をたない論をたない論無し推して知るべし隠れもない紛れもない無理もない無理からぬもありなん理の当然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず言わずと知れた違いないくっきり諸手もろてを挙げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「必至」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐し【必至】

〘名〙
① (形動) 必ずその事が到来すること。必ずそうなること。また、そのさま。必然。〔邇言便蒙抄(1682)〕
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙一六「程なく必至(ヒッシ)困窮なし」 〔史記‐孟嘗君伝〕
② =ひっし(必死)③〔新時代用語辞典(1930)〕

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普及版 字通 「必至」の読み・字形・画数・意味

【必至】ひつし

かならず~となる。決意する。〔漢書通伝〕猛虎與(いうよ)するは、(ほうたい)(蜂や、さそり)の(かく)(毒)を致すに如(し)かず。孟(まうほん)(古の勇者)の疑(こぎ)するは、子の必至なるに如かず。

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世界大百科事典(旧版)内の必至の言及

【将棋】より

…詰めろともいう。 必至受け手のない詰めよで,次の手で必ず詰む。 指し切り攻め続けているうち,相手の受けによって後続の攻めの手段がなくなった状態。…

※「必至」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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