心臓薬(読み)しんぞうやく

世界大百科事典 第2版 「心臓薬」の意味・わかりやすい解説

しんぞうやく【心臓薬】

心臓に作用する薬物を総称して一般に心臓薬というが,この名称薬理学では用いられない。その中身は大別して強心薬,抗不整脈薬,狭心症治療薬である。
[強心薬]
 種々の原因で心臓の機能が低下している場合に,心筋の収縮力を高める目的で用いる。代表的なものは,ゴマノハグサ科の植物ジギタリスの葉,キョウチクトウ科の植物ストロファンツス種子ユリ科の植物カイソウ(海葱)などの生薬,およびこれらの有効成分である強心配糖体である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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