心機一転(読み)しんきいってん

精選版 日本国語大辞典 「心機一転」の意味・読み・例文・類語

しんき‐いってん【心機一転】

〘名〙 ある事をきっかけに、気持がすっかり変わること、また、変えること。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉八四「狼狽(うろたへ)愕く其中に心機一転、ゑゑ死ぬまじと思ひし事やら思はずしてやら」
青年(1911)〈森鴎外〉一七「純一は心機一転(シンキイッテン)して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「心機一転」の意味・読み・例文・類語

しんき‐いってん【心機一転】

[名](スル)何かをきっかけにして、気持ちがすっかり変わること。「心機一転して仕事に励む」
[補説]「心気一転」と書くのは誤り。
[類語]一変急転急変激変豹変一転変わる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「心機一転」の解説

心機一転

あることをきっかけに、気持ちをすっかり入れ替えること。

[活用] ―する。

[使用例] 我ながら馬鹿気た事を思ったものだと、純一は心機一転して[森鷗外*青年|1910~11]

[使用例] 心機一転、人生再出発をなさったらいかがでしょう[安部公房他人の顔|1964]

[解説] 「心機」は心の動き・働き、気持ち。「一転」はがらりと変わること。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android