心を染む(読み)こころをそむ

精選版 日本国語大辞典 「心を染む」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 染(そ)

思いをかける。強く思う。恋慕することや、深く恨むことにいう。
※安法集(983‐985頃)「そほつとも花のしたちをやどはせむ匂ふ雫に心そむべく」
※右京大夫集(13C前)「さこそげに君なげくらめ心そめし山のもみぢを人にをられて」

こころ【心】 を 染(し)

心に染みつく。深く心を寄せる。愛着する。
源氏(1001‐14頃)若紫「あぢきなきことに心をしめて、生ける限りこれを思ひなやむべきなめり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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