徳力善雪(読み)とくりき・ぜんせつ

朝日日本歴史人物事典 「徳力善雪」の解説

徳力善雪

没年:延宝8.7.29(1680.8.23)
生年:慶長4(1599)
江戸前期の画家京都の生まれ。名は小兵衛,58歳のとき剃髪し法名を善雪とした。善雪の出た徳力家は,西本願寺の絵所6家のうちのひとつであった。元和から寛永の初めにかけて,関東に下って画道を修業,帰洛してから父善宗のあとを継ぎ,西本願寺の絵所預となった。善雪の師は明らかでないが,狩野山雪説や狩野探幽説がある。西本願寺御影堂内の障壁画を描き(1633),同寺飛雲閣の襖絵を補修したことが知られる。作例として「親鸞聖人絵伝」(8幅,西本願寺蔵),「瀟湘八景図巻」(東京国立博物館蔵)がある。

(小川知二)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「徳力善雪」の解説

徳力善雪 とくりき-ぜんせつ

1599-1680 江戸時代前期の画家。
慶長4年6月25日生まれ。父徳力善宗の跡をついで西本願寺の絵所預(えどころあずかり)となる。西本願寺御影堂障壁画,「親鸞(しんらん)聖人絵伝」などをえがいた。師に狩野(かのう)山雪,狩野探幽の2説がある。延宝8年7月29日死去。82歳。京都出身。名は之勝。通称は小兵衛。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「徳力善雪」の解説

徳力善雪 (とくりきぜんせつ)

生年月日:1599年6月25日
江戸時代前期の京都の画家
1680年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android