徳は孤ならず必ず隣あり(読み)とくはこならずかならずとなりあり

精選版 日本国語大辞典 「徳は孤ならず必ず隣あり」の意味・読み・例文・類語

とく【徳】 は 孤(こ)ならず必(かなら)ず隣(となり)あり

(「論語里仁」の「子曰、徳不孤必有隣」による) 徳ある人またはその行為は、孤立することなく、その感化を受けて追慕する人または追従する人の行為を生み出すことになる。道義を行なうものには、必ず理解者と助力者が集まるの意。徳の隣。
太平記(14C後)二「徳不孤必有(トクはコナラズかならズトナリあり)
御伽草子・秋の夜の長物語南北朝)「徳不孤必有隣事なれば、厭ふとすれども、同様なる桑門の客、彼方此方より来集せしかば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「徳は孤ならず必ず隣あり」の意味・読み・例文・類語

とくならずかならとなりあり

《「論語」里仁から》徳のある者は孤立することがなく、理解し助力する人が必ず現れる。

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