微量養素(読み)ビリョウヨウソ(英語表記)micronutrients

デジタル大辞泉 「微量養素」の意味・読み・例文・類語

びりょう‐ようそ〔ビリヤウヤウソ|ビリヤウエウソ〕【微量養素/微量要素】

植物生育にとって、微量でよいが不可欠の元素。鉄・亜鉛マンガン・銅・硼素ほうそモリブデンなど。微量元素
動物成長や生命維持に微量で作用する不可欠の栄養素ビタミンなど。

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精選版 日本国語大辞典 「微量養素」の意味・読み・例文・類語

びりょう‐ようそ ビリャウヤウソ【微量養素・微量要エウ素】

〘名〙
① 植物の生育にとってごく微量でよいが不可欠な元素。鉄・亜鉛・マンガン・銅・塩素・モリブデンの六種が知られる。微量元素。
② 微量で作用する動物に必須の栄養素。ビタミンなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「微量養素」の意味・わかりやすい解説

微量養素
びりょうようそ
micronutrients
trace nutrient

微量で動物の栄養を支配し、その生命維持や成長に欠くことのできない食品成分で、微量要素とも書き、また微量養分、微量栄養素ともいう。ビタミンや無機元素が含まれる。ヒトでは、その欠乏症は特殊な場合を除いて観察されなくなってきた。植物では、おもに水栽培のときにカルシウムマグネシウムなどの多量養素に対し、鉄や亜鉛をはじめ、マンガン、銅、ホウ素、モリブデンなどを微量養素とよぶ。

[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]

『三崎旭・角田万里子・小原郁夫・本沢真弓著『栄養学のための生化学』(1993・朝倉書店)』『田中春彦著『環境と人にやさしい化学』(1994/2003・改訂版・培風館)』

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