微細(読み)びさい

精選版 日本国語大辞典 「微細」の意味・読み・例文・類語

び‐さい【微細】

〘名〙 (形動)
① 非常に細かいこと。きわめて小さいもの。転じて、ほんの少しばかりのこと。些細な事柄。また、そのさま。みさい。
※本朝文粋(1060頃)一・繊月賦〈源英明〉「勿微細於方寸之地。欲満盈於三五之天」 〔漢書‐刑法志〕
② ていねいで細かいこと。また、そのさま。
史記抄(1477)一五「念比に微細な様なれども」
※南海先生後集(18C中)詠懐二首「既操千歳志、微細詎可測」 〔史記‐劉敬叔孫通伝賛〕

み‐さい【微細】

〘名〙 (形動) (「み」は「微」の呉音) ひじょうに細かいこと。きわめて小さいこと。転じて、些細なこと。取るに足りないこと。また、そのさま。びさい。〔秘蔵宝鑰(830頃)〕
※真如観(鎌倉初)「微細(ミサイ)の身、畜生の中に多し」

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デジタル大辞泉 「微細」の意味・読み・例文・類語

び‐さい【微細】

[名・形動]
きわめて細かく小さいこと。転じて、些細ささいなこと。また、そのさま。「微細破片」「微細にわたる説明
微賤びせん」に同じ。「微細の身」
[類語](1細微細かい小さい微小細密緻密ちみつ細かしょう小さなちっちゃいちっぽけ低い小さめ矮小わいしょう寸足らずちんちくりん小振り小形小柄小作り小粒豆粒芥子けし群小最小小規模細細ほそぼそ零細ちんまりこぢんまりちまちまミニ

み‐さい【微細】

[名・形動ナリ]びさい(微細)」に同じ。〈日葡

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普及版 字通 「微細」の読み・字形・画数・意味

【微細】びさい

わずか。

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