微粒子現像(読み)びりゅうしげんぞう

精選版 日本国語大辞典 「微粒子現像」の意味・読み・例文・類語

びりゅうし‐げんぞう ビリフシゲンザウ【微粒子現像】

〘名〙 写真の引き伸ばしの現像で、画像となる銀粒子が微細になるように処理すること。還元力の弱い現像液を用いて、露光したハロゲン化銀粒子の銀への還元反応を遅くする。

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デジタル大辞泉 「微粒子現像」の意味・読み・例文・類語

びりゅうし‐げんぞう〔ビリフシゲンザウ〕【微粒子現像】

写真の引き伸ばしの現像で、画像となる銀粒子が細かくなるように処理すること。還元力の弱い現像液を使う。

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百科事典マイペディア 「微粒子現像」の意味・わかりやすい解説

微粒子現像【びりゅうしげんぞう】

現像によって得たネガの画像は銀粒子の集団からなるため,引伸しによって印画を作ると画面の荒れが目立ってくる。この欠点を少なくするため,還元銀粒子の大きさを微小にとどめようとする現像法を微粒子現像という。一般に還元力の大きな現像液を使用すると還元銀粒子が粗大化するため,p‐メチルアミノフェノールを主薬とし,チオシアン化カリウム,亜硫酸水素ナトリウムなどを少量加え,アルカリ性を弱くした還元力の比較的弱い現像液を使用する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「微粒子現像」の意味・わかりやすい解説

微粒子現像
びりゅうしげんぞう
fine-grain development

写真のフィルム現像で,現像されてできる銀画像の粒状が細かく整い,豊富な諧調のネガに仕上げる方法アルカリ度の弱い微粒子現像液を使う。光の少い暗部を出現する力が強い反面,強い光を受けたハイライト部を出現させる力は弱いので,軟調ネガをつくる。

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