精選版 日本国語大辞典 「復」の意味・読み・例文・類語
ふく‐・する【復】
[2] 〘他サ変〙 ふく・す 〘他サ変〙
① もとへもどす。もとどおりにする。かえす。
※太平記(14C後)二七「本に代を復(フク)すべしとて」
※義経記(室町中か)二「夜は夜もすがらこれをふくし給ひ」
③ つぐなう。また、おぎなう。
④ しかえしをする。
⑤ 答える。返答する。復申する。また、言う。申し上げる。
⑥ 租税・課役を免除する。
ふく【復】
〘名〙
① 庸、調、雑徭などの課役を免除すること。復除。
おち をち【復】
① はじめにかえること。もとへもどること。
※万葉(8C後)一七・四〇一一「鷹はしも あまたあれども〈略〉手(た)放れも 乎知(ヲチ)もかやすき」
② 若がえること。
※万葉(8C後)二〇・四四四六「わが宿に咲ける撫子まひはせむゆめ花散るないや乎知(ヲチ)に咲けて」
ふく‐・す【復】
[1] 〘自他サ変〙 ⇒ふくする(復)
[2] 〘自サ五(四)〙 ((一)から転じたもの) =ふくする(復)(一)
[3] 〘他サ五(四)〙 ((一)から転じたもの) =ふくする(復)(二)
かえっそう・す かへっさうす【復】
〘他サ変〙 (「かえりさまにす」から変化した語) 同じことを繰り返す。反復する。かえそうす。
※土井本周易抄(1477)一「高而不レ危、不レ違レ礼、能旋反とかへっさうして行レ之ぞ」
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