復金インフレ(読み)ふっきんいんふれ

世界大百科事典(旧版)内の復金インフレの言及

【傾斜生産方式】より

…この計画は吉田内閣,片山哲内閣を通じて実行され,目標はいちおう達せられた。もっともこの計画を裏付けるための資金は復興金融金庫を通じてまかなわれたため,いわゆる復金インフレが激発し,その後を追って価格差補給金が大規模にのぼって財政負担を増加させるという一面も避けられなかった。【林 健久】。…

【復興金融金庫】より

…しかし,絶対的に資金不足の当時,対全国銀行貸出しの4分の1ほどの大きさをもち,重点産業には最低金利を適用してその復興を促進し,基礎的資材の価格を低位に維持し,全体としての産業復興の基礎を築いたことは事実である。だが同時に,資金の大部分をまかなった復金債は70%が日銀引受けであったため,いわゆる復金インフレを激化させた。49年度にはドッジ・ライン実施によって貸出しは停止されて貸出金回収,復金債償還がすすめられ,51年12月には復金を解散して,日本開発銀行に引き継いだ。…

※「復金インフレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android