復興金融債券(読み)ふっこうきんゆうさいけん

世界大百科事典(旧版)内の復興金融債券の言及

【国債】より

…もっとも敗戦後,大蔵省証券,食糧証券など政府短期証券(準国債)は日銀引受けで発行されているが,47年以降64年まで長期国債は姿を消すのである。一方,1947年に始まる復興金融債券(復金債)の発行は,すでに顕在化しつつあったインフレを一挙に高進させ,その結果1945年末約1408億円あった国債残高は急激にその価値を減じた。48年12月に経済安定9原則が発表され,ドッジによる厳しいデフレ政策(ドッジ・ライン)の下,49年3月末で新規貸出しは停止され,また,一般会計,特別会計,政府関係機関を含めた〈総合予算の均衡〉がめざされた。…

【復興金融金庫】より

…その業務は資金の融通,債務の引受けまたは保証,社債の応募または引受け,以上に付帯する業務および復興金融委員会が必要と認める業務,という幅広いものであった。一方資金源は原則として政府の出資金からなるはずであったが,財政上の理由から実際に払い込まれたのはごくわずかにとどまり,大部分は復興金融債券の発行によることとなった。復金の活動は47年から49年にわたるが,貸出しは傾斜生産を支えたいわゆる傾斜金融であって,石炭,電力,肥料,鉄鋼の4業種とりわけ石炭業に集中した。…

※「復興金融債券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」