出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…タマが人知を超えた力を発揮すると,それはモノノケ(物の怪)の出現ととらえられ,別にタタリ(祟り)と表現された。平安時代のタマの発現とその活動の中に,怨霊や御霊(ごりよう)を認めそれを祟りとみて畏怖したのは,モノノケすなわち霊威に対するその時代の合理的解釈とみなされる。本来は,荒魂の活発な活動が霊威であり,霊威を鎮めることによって,和魂に変化することが,守護霊の大きな前提だといえる。…
…また,モンゴルの十三オボーとの関係をとく説もある。いずれにせよ,その背景にまつり手のない御霊(ごりよう)慰撫の信仰があり,築造に修験者が関係していたことが認められる。また,村境に築造され,石神,道祖神,庚申信仰など境界神の信仰と習合している例もある。…
…ほかに《新撰万葉集》,また詩文集の《菅家文草》12巻があり,左遷後の作品を集めた《菅家後集》もある。【土田 直鎮】 道真の亡霊は御霊(ごりよう)(御霊信仰)となってたたりをすると信じられた。《将門記(しようもんき)》(940)によれば,平将門の乱の際に,八幡大菩薩が将門を新皇にするとの託宣をくだしたが,この八幡の神意をとりついだのが道真の霊だとされている。…
…こうして〈たたり〉が人間に現れる場合は憑霊状態を示し,いわゆるシャマニズムのさまざまな心的機制を生ぜしめることになるが,今日,下北半島のイタコや沖縄のユタなどに伝えられているホトケオロシやカミオロシなどの巫儀も,この〈たたり〉現象に属する。 次に,神霊や死霊の示現が災禍や危害をともなうとされる場合の〈祟り〉は,当の神や死者の怨みや怒り,そして浄められずに空中を浮遊する邪霊,鬼霊の働きなどによるものとされ,とりわけ平安時代になって御霊(ごりよう)や物の怪(もののけ)の現象としてひろく人々の間に浸透し,恐れられた。なかでも〈祟り〉の現象が社会的な規模で強く意識されたのは平安前期の御霊信仰においてである。…
…人の神化に際しては,(1)人が死後神になる場合と,(2)人が生前に神としてまつられる場合とがある。(1)の場合,人の霊が生前に怨念をもったまま死んで御霊(ごりよう)となることが一つの契機となっている。古代社会によく見られた政治的争いに敗れた貴族が,死後怨念をたたりとして発現させ,そのたたりを鎮めるために神にまつったという事例がある。…
※「御霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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