御陰(読み)みほと

精選版 日本国語大辞典 「御陰」の意味・読み・例文・類語

み‐ほと【御陰】

〘名〙 (「み」は接頭語)
① 敬われる女性陰部をいう。
古事記(712)上「此の子を生みしに因りて、美蕃登(ミホト)〈此の三字は音を以ゐる〉炙(や)かえて病み臥せり」
② 山を敬ってそのくぼんだ所をいう。
※古事記(712)中「御陵は畝火山の美富登(ミホト)に在り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御陰」の意味・読み・例文・類語

み‐かげ【御陰/×蔭】

日を避けて陰となる所。転じて、御殿
「高知るやあめの―天知るや日の―」〈・五二〉
神・天皇から受けた恩恵。おかげ。庇護
つくばねのこのかの面に蔭はあれど君が―にますかげはなし」〈古今東歌
頭に挿すかずら
品太ほむだ天皇すめらみことの―、この山にちき」〈播磨風土記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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