御陀仏(読み)おだぶつ

精選版 日本国語大辞典 「御陀仏」の意味・読み・例文・類語

お‐だぶつ【御陀仏】

〘名〙 (「お」は接頭語。阿彌陀仏(あみだぶつ)を唱えて往生する)
① 死ぬこと。往生。
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五二「あれが頭へ当りゃア直に阿陀仏(オダブツ)だ」
② だめになること。また、失敗におわること。おしゃか。
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)三「イヤこの肴(さかな)はおだぶつだぜ。コリャきのふのまぐろだな」

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デジタル大辞泉 「御陀仏」の意味・読み・例文・類語

お‐だぶつ【×陀仏】

往生際阿弥陀仏あみだぶつの名を唱える意から》
死ぬこと。「この高さから落ちたらお陀仏だ」
物事がだめになること。また、失敗に終わること。「計画がお陀仏になる」
[類語]死ぬ永逝死亡死去死没長逝永眠往生逝去他界物故絶息絶命大往生死する辞世成仏昇天崩御薨去卒去瞑目落命急逝夭折夭逝じゃくする入寂する入滅する円寂する遷化せんげする帰寂入定にゅうじょう

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