御用聞き(読み)ごようきき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「御用聞き」の意味・わかりやすい解説

御用聞き
ごようきき

(1)江戸時代、町同心の手先となって犯罪者を捜す目明(めあか)し(岡引(おかっぴ)き)のこと。

(2)江戸時代に幕府諸藩に出入りし、物品納入金銭調達などにあずかる商人のこと。

(3)米屋酒屋などが得意先の注文を聞いて回ること。またその人をさす。

[芳井敬郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉 「御用聞き」の意味・読み・例文・類語

ごよう‐きき【御用聞き】

商店などで、得意先の用事・注文などを聞いて回ること。また、その人。「酒屋の御用聞き
《政府の公用を承る者の意から》江戸時代、官から十手捕縄を預かり、犯人の捜査・逮捕に当たった民間の者。岡っ引き。目明かし。
[類語]物売り行商人セールスマン

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