御歯黒溝(読み)おはぐろどぶ

精選版 日本国語大辞典 「御歯黒溝」の意味・読み・例文・類語

おはぐろ‐どぶ【御歯黒溝】

遊女逃亡を防ぐため、江戸新吉原遊郭の三方に巡らした溝。御歯黒堀。大溝(おおどぶ)
洒落本・青楼娭言解(1802)跋「鉄漿下水(オハグロドブ)にかけはしの、うそとまことを裏表」
[補注]遊女がおはぐろの汁を捨てたところからいうとする説や、おはぐろの汁のようにいつも黒く濁っていたからとする説などがある。

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デジタル大辞泉 「御歯黒溝」の意味・読み・例文・類語

おはぐろ‐どぶ【御歯黒溝】

《遊女たちが使ったお歯黒の汁を捨てたところからという》江戸新吉原遊郭を囲むみぞ。遊女の逃亡を防ぐために設けたもの。大どぶ。

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