御服(読み)ゴフク

デジタル大辞泉 「御服」の意味・読み・例文・類語

ご‐ふく【御服】

天皇上皇など貴人を敬ってその衣服をいう語。
仏前に供える煎茶を敬っていう語。

ぎょ‐ふく【御服】

天子・貴人の衣服。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御服」の意味・読み・例文・類語

ご‐ふく【御服】

〘名〙 (「ご」は接頭語)
① 天皇や上皇、また、貴人などを敬ってその衣服をいう語。
続日本紀‐天平神護元年(765)閏一〇月己酉「停河内国織御服絹戸。造餠戸
② 仏に供える煎茶(せんちゃ)を敬っていう語。

お‐ふく【御服】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 貴人の小袖の称。
吾妻鏡‐建長四年(1252)四月一日「親王自関本御出〈略〉御服二重織物」

おん‐ぶく【御服】

〘名〙 (「おん」は接頭語) 喪(も)服。また、喪服を着て喪に服すること。
古今(905‐914)哀傷・八四七・詞書「みな人御ぶくぬぎて、あるはかうぶり給はりなど」

ぎょ‐ふく【御服】

〘名〙 貴人などが物を身につけること。また、貴人の衣服。ごふく。
言継卿記‐元亀元年(1570)二月一日「先之親王御方御礼申之、御服御衣文に参」 〔漢書‐元后伝〕

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普及版 字通 「御服」の読み・字形・画数・意味

【御服】ぎよふく

御衣と調度

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