お‐ちょうず ‥てうづ【御手水】
① 手や顔などを洗い清めること。また、その水を丁寧にいう語。
※
人情本・英対暖語(1838)初「お前さんのお浄水
(チャウヅ)の湯や何かをとりますから」
※
われから(1896)〈
樋口一葉〉三「今日は一人でお厠
(チョウズ)にも行かれるやうに成ました」
※天理本狂言・
太刀奪(室町末‐近世初)「今日は
北野のおてうずのよなれば参らふ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「御手水」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典(旧版)内の御手水の言及
【御手洗】より
…世俗,日常の世界から神聖な社域,寺域に入るための[禊](みそぎ)の行事と場所が簡略化された結果,成立したのが今日,各地の社寺にみられる御手洗であろう。京都北野天満宮の7月7日になされる御手洗祭は,祭神が歌を詠むので,そのための御手水(おちようず)を硯箱,水さしなどとともに神前に供えるのだとされるが,これは魂祭である盆を前にして禊が変容したものと思われる。同じ京都の賀茂御祖(かもみおや)神社には6月20日から晦日まで境内の御手洗川に人々が足をひたし息災を願った御手洗会(みたらしえ)があり,ただすまいりとも呼ばれていた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」