御愛想(読み)オアイソ

デジタル大辞泉 「御愛想」の意味・読み・例文・類語

お‐あいそ【御愛想】

《「おあいそう」とも》
愛想あいそ3㋐」に同じ。「お愛想を言う」「お愛想にあいさつだけして帰る」
愛想3㋒」に同じ。「おにいさん、お愛想
愛想3㋑」の丁寧な言い方。「何のお愛想もできず失礼しました」

お‐あいそう〔‐アイサウ〕【御愛想】

おあいそ(御愛想)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御愛想」の意味・読み・例文・類語

お‐あいそ【御愛想】

〘名〙 (「お」は接頭語。「あいそう(愛想)」の丁寧語)
① 実のあるもてなしをすること。または、興を催すようなもてなしをすること。また、そのようなもてなし。→愛想
歌舞伎・傾情吾嬬鑑(1788)四立「それでも、あんまりお愛想(アイソ)が無いやうで、気の毒なものぢゃわいな」
② 人の喜ぶようなことを言うこと。また、そのことば。あいそ。お世辞。
泥人形(1911)〈正宗白鳥〉八「『一度東京へ、お遊びに入らっしゃい』と、重吉はお愛想を言った」
③ (━する) 飲食店などで勘定をすること。また、勘定書会計。勘定。あいそ。
※鱧の皮(1914)〈上司小剣〉一「前茶屋大口が焼き上って、二階の客にも十二組までお愛そ(勘定の事)を済ましたので」

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