御役御免(読み)おやくごめん

精選版 日本国語大辞典 「御役御免」の意味・読み・例文・類語

おやく【御役】 御免(ごめん)

ある役目をやめさせられること。また、それまで使っていたものが、古くなったり、新しいものにかわったりして用いられなくなること。
※火の柱(1904)〈木下尚江一四「貴郎(あなた)もマア、お勝手の方を御役御免におなりなさいましたのねエ」

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デジタル大辞泉 「御役御免」の意味・読み・例文・類語

おやく‐ごめん【御役御免】

ある役目をやめさせられること。また、仕事をしなくてもよくなること。「管理職お役御免になる」
古くなったり不用となったりした物を処分すること。
[類語]免職解任解職罷免無職無業離職解雇馘首首切りくびお払い箱失業失職食い上げ破門リストラ食いはぐれるあぶれる免ずる解く暇を出す暇を遣る首になる首を切る首が飛ぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御役御免の言及

【召放】より

… 江戸時代には所職と所領の一体性が少なくなり,御切米召放,御扶持召放などもあるが,召放の語は主として役儀の召放すなわち役職の解任の意に用いられた。例えば,1719年(享保4)引負(ひきおい)(年貢を上納しない)のあった代官が御役を召放のうえ,その後も上納が滞れば御扶持召放と申し渡され,また1805年(文化2)御書院番頭が御役御免小普請入を申し渡されている。役儀取放,役儀取上,御役御免も同義に用いられた。…

※「御役御免」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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