精選版 日本国語大辞典 「御家」の意味・読み・例文・類語
お‐いえ ‥いへ【御家】
〘名〙 (「お」は接頭語)
※伊達家文書‐天正一八年(1590)一二月二六日・孝蔵主消息「うへさまは、〈略〉しせんしせん御心かわりも御入候へは、御いへのはて候はんする御事と、みなみな申され候御事にて候」
※浮世草子・西鶴織留(1694)四「一日もお家(イヘ)のはしに居ますからはお主(しう)同前」
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四「そんなにおいへを見廻しても、雪陣が畳の上にあるものか」
※浮世草子・好色床談義(1689)三「兎角かたと色とお茶の味と三拍子そらふたら、呉服所のおいへになるまじきものにもあらず」
⑤ 「おいえげい(御家芸)」の略。
※評判記・役者評判蚰蜒(1674)玉本数馬「物ごしけしほど鼻へ入てなまり又おもしろしもとより御家の物なればいふはおろか」
⑥ 「おいえきょうげん(御家狂言)」または、「おいえもの(御家物)」の略。
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