御存(読み)ごぞんじ

精選版 日本国語大辞典 「御存」の意味・読み・例文・類語

ご‐ぞんじ【御存・御存知

〘名〙 (「ご」は接頭語)
① 「存じ」を敬っていう語。知っていらっしゃること。御承知。
※虎明本狂言・筑紫奥(室町末‐近世初)「いつも毎年あぐる事で御ざる程に、うへとうに御ぞんじで御ざらう」
② 存じている人。知りあい。知己
[語誌]「存じ」と「存知(ゾンチ)」は本来、別の語であったが、「虎明本狂言」では「御ぞんじ」「御存じ」に交じって「御存知」が二例見える。江戸初期に起こった四つ仮名の混同でヂとジが同音になったうえ、意味の類似も手伝って、「存じ」と「存知(ゾンヂ)」が混同するようになったと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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