御器(読み)ゴキ

デジタル大辞泉 「御器」の意味・読み・例文・類語

ご‐き【御器】

《「ごうき(合器)」の音変化》
ふたつきの食器。特に、わんのこと。
「―なくてかはらけにてあるぞ見慣らはぬ心地する」〈讃岐典侍日記・下〉
修行僧などが食物を乞うために持つ椀。

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食器・調理器具がわかる辞典 「御器」の解説

ごき【御器/合器】

食べ物を盛るためのふた付きの椀。
➁修行僧などが食べ物を乞うために持つ椀。

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世界大百科事典(旧版)内の御器の言及

【天皇】より

…行幸は,このような教化で説かれた天皇の姿をみせる場であっただけに,全国巡幸を軸にその多くが87年までに集中していた。天皇が行幸の途次で休息や宿泊した場所は後に〈聖蹟〉とされ,その使用した器具類を〈御器〉とし,ともに保存した。かつ天皇がみずから植樹した樹木(おもに常緑樹)は〈御幸松〉などと称された。…

※「御器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」