御初(読み)オハツ

デジタル大辞泉 「御初」の意味・読み・例文・類語

お‐はつ【御初】

初めてであることを丁寧にいう語。「お初にお目にかかります」
初めての物。新品。また、初物。「君の服はお初だね」「お初を供える」
[類語]はつうい初めて初回初手

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御初」の意味・読み・例文・類語

お‐はつ【御初】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 初めてのことをいう丁寧語。最初。
狂歌・徳和歌後万載集(1785)一一「花よめごとくみ吉野と思ひしにお目に懸るはけふがをはつ瀬」
② できたての食べ物をまず神仏に供えること。また、その食物。初物(はつもの)
※妻(1908‐09)〈田山花袋〉二「先づお初神棚と仏壇とに上げて」
③ おろしたての衣服。
苦心学友(1930)〈佐々木邦〉やるとも「『新しい。僕は入学した時いきなり夏服を作ったからね』と高谷君が答へるや否や、堀口生は、『お初(ハツ)!』と言って、力一杯に背中を叩いた」
武家婦女が結った島田髷(しまだまげ)の名。歌舞伎の「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」のお初の髪形から流行。

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