御侍(読み)おさぶ

精選版 日本国語大辞典 「御侍」の意味・読み・例文・類語

お‐さぶ【御侍】

〘名〙 (「お」は接頭語。「おさぶらい(御侍)」の略) 侍(さむらい)を軽んじていう語。おさむ。
咄本・正直咄大鑑(1687)黄「土倚(はい)がほんでござるといわれて、かのおさぶ、ものをいわなんだ」

み‐さぶらい ‥さぶらひ【御侍】

〘名〙 貴人を敬いそのそばに仕える従者をいう語。みさぶらいびと。
古今(905‐914)東歌・一〇九一「みさぶらひみかさと申せ宮木ののこの下露は雨にまされり〈みちのくうた〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御侍」の意味・読み・例文・類語

み‐さぶらい〔‐さぶらひ〕【侍】

貴人を敬って、その従者をいう語。みさぶらいびと。
「―御笠と申せ宮城野の木の下露は雨にまされり」〈古今・東歌〉

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