徒有(読み)ただあり

精選版 日本国語大辞典 「徒有」の意味・読み・例文・類語

ただ‐あり【徒有】

〘形動〙 格別にとりつくろったり飾ったりすることのないさま。特別な点のないさま。ふつうであるさま。平凡なさま。また、何事もないさま。
※枕(10C終)四九「をかしきすぢなど立てたることはなう、ただありなるやうなるを」
無名草子(1198‐1202頃)春宮宣旨・あさくれ・川霧・岩うつ浪「またいはうつなみなど、むげにただありに詞づかひも、ふるめかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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