徒心(読み)あだしごころ

精選版 日本国語大辞典 「徒心」の意味・読み・例文・類語

あだし‐ごころ【徒心】

〘名〙 (「あだしこころ」とも) =あだごころ(徒心)
風俗歌(9C前‐11C中か)君を措きて「君を措きて 安太之古々呂(アダシゴコロ)を 我が持たば」

あだ‐ごころ【徒心】

〘名〙 浮気な心。まごころがなく移りやすい心。いたずら心。あだしごころ。
※風俗歌(9C前‐11C中か)常陸「常陸にも田をこそ作れ阿太古々呂(アダゴコロ)や かぬとや君が山を越え 雨夜来ませる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「徒心」の意味・読み・例文・類語

あだ‐ごころ【徒心】

移りやすい心。浮気心。あだしごころ。
「深き心も知らで、―つきなば」〈竹取

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