後付(読み)うしろづけ

精選版 日本国語大辞典 「後付」の意味・読み・例文・類語

うしろ‐づけ【後付】

〘名〙
連句の付け方で、普通の続け方とは異なり、付け句から前句のほうへ続けて、意味が通じるようになるもの。「障子」の句に「杉」を、「仏」の句に「石」を付け、「杉障子」「石仏」を思わせる類。〔俳諧・誹諧名目抄(1759)〕
本人に知らせずに事を行なうこと。
人情本風俗粋好伝(1825)後「うしろ付(ヅ)けの身請けして、吃驚させたその上に」

うしろ‐つき【後付】

〘名〙 背後から見た人の姿や体のかっこう後ろ姿。おしろつき。
※竹聞(1510頃か)「うしろで、俗にうしろつきと云心也」
浄瑠璃大経師昔暦(1715)上「お寝間へござる後付(ウシロツキ)おかしいやらにくいやら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「後付」の意味・読み・例文・類語

あと‐づけ【後付(け)】

[名](スル)
書籍最後につける、付録・付図・索引・後書きなど。⇔前付け
後から付け足すこと。「後付け周辺装置」「理由後付けする」
[類語]後記跋文末筆奥書後書き奥付

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

図書館情報学用語辞典 第5版 「後付」の解説

後付

図書雑誌の主要部分を構成する本文後部に置かれる,付録,索引,あとがき,奥付,広告などの総称.前付,本文に対していう.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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