待遠しい(読み)マチドオシイ

デジタル大辞泉 「待遠しい」の意味・読み・例文・類語

まちどお‐し・い〔まちどほ‐〕【待(ち)遠しい】

[形][文]まちどほ・し[シク]《「まちどお」の形容詞化》待っていてもなかなか来ず、早く来るようにと願っているさま。「お正月の来るのが―・い」「入学式が―・い」
[派生]まちどおしがる[動ラ五]まちどおしげ[形動]まちどおしさ[名]
[類語]待ち望む待ちあぐむ待ちわびる待ち焦がれる待ちどお待つ待ち構える待ち受ける控える待ち設ける待ち伏せる待ちあぐねる待ちくたびれる待ち明かす待ち伏せ待ちぼうけ待機心待ち鶴首かくしゅ満を持する手薬練てぐすね引く首を長くする爪を研ぐ身構える身構えスタンバイ控え待ち兼ねる待望切望熱望希求願う一日千秋腕をさする腕をしびれを切らすそわそわ待てど暮らせど待ち切れない

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精選版 日本国語大辞典 「待遠しい」の意味・読み・例文・類語

まちどお‐し・い まちどほ‥【待遠しい】

〘形口〙 まちどほし 〘形シク〙 (「まちどお(待遠)」に接尾語しい」を付けてシク活用形容詞とした語か) 待っていてもなかなかその時やその事態がこないで、やりきれない。その時やその事態が早く来ることを望んでいるさまにいう。まちどおい。
※咄本・近目貫(1773)ゑんまの恋「露孝、あまりまちどふしく、戸帳よりそっとのぞき見れば」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七「早く汽車がくればいいがなと〈略〉待ち遠しく思って居ると」
まちどおし‐が・る
〘他ラ五(四)〙
まちどおし‐げ
〘形動〙
まちどおし‐さ
〘名〙

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