待命(読み)たいめい

精選版 日本国語大辞典 「待命」の意味・読み・例文・類語

たい‐めい【待命】

〘名〙
命令が下るのを待つこと。上の沙汰を待っていること。〔文明本節用集(室町中)〕
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七「只管(ひたすら)恭順待命(タイメイ)の心入れに候へども」 〔春秋左伝‐僖公三〇年〕
公務員に、その地位を保たせながら一時的に具体的な職務を担当させないこと。旧制では陸海軍武官・外交官領事官などについて行なわれた制度で、現在では特命全権大使特命全権公使にだけ認められる。
※外交官及領事官官制(明治三二年)(1899)一〇条「外交官又は領事官にして一時外国在勤を免したる者を待命とす」

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デジタル大辞泉 「待命」の意味・読み・例文・類語

たい‐めい【待命】

命令の出るのを待っていること。
公務員などがその地位を保ちながら、一時的に職務を担当しないこと。特に、職務や任地が決まっていないこと。「待命大使」

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普及版 字通 「待命」の読み・字形・画数・意味

【待命】たいめい

沙汰待ち。

字通「待」の項目を見る

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