彼に(読み)あれに

精選版 日本国語大辞典 「彼に」の意味・読み・例文・類語

あれ‐に【彼に】

〘代名〙 (対称の「あれ(彼)」に助詞「に」が付き一語のようになったもの) 対称。あなた。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)一「あれにと雑談申さうよりは御子息と雑談申たいぞ」
※虎明本狂言・飛越(室町末‐近世初)「あれにさへゆかうとおもはば、たれ成共おいておりやれ」
[補注]抄物では上位者に用いた例があるが、狂言では、ほぼ対等の相手に用いている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android