影面(読み)かげとも

精選版 日本国語大辞典 「影面」の意味・読み・例文・類語

かげとも【影面】

(「影(かげ)つ面(おも)」の変化した語。「かげ」は光の意)
[1] 太陽に向かう方。南の面。南方。⇔背面(そとも)
書紀(720)成務五年九月(北野本訓)「因て東西を日縦(ひのたたし)と為、南北を日横(ひのよこし)と為、山陽(やまのみなみ)を影面(カケトモ)と曰(い)ひ、山陰(きた)背面(そとも)と曰ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「影面」の意味・読み・例文・類語

かげとも【影面】

《「かげつおも(影つ面)」の音変化。「かげ」は光の意》太陽に向かう方。南側。南。⇔背面そとも
「名ぐはしき吉野の山は―の大き御門ゆ雲居にそ遠くありける」〈五二

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android