彫心鏤骨(読み)ちょうしんるこつ

精選版 日本国語大辞典 「彫心鏤骨」の意味・読み・例文・類語

ちょうしん‐るこつ テウシン‥【彫心鏤骨】

〘名〙 (「る」は「鏤」の呉音) 心に彫りつけ骨にちりばめること。非常に苦心すること。また、詩文などを苦心してみがきあげること。ちょうしんろうこつ。
海潮音(1905)〈上田敏訳〉序「近代の仏詩は高踏派の名篇に於て発展の極に達し、彫心鏤骨の技巧実に燦爛の美を恣にす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「彫心鏤骨」の意味・読み・例文・類語

ちょうしん‐るこつ〔テウシン‐〕【彫心×鏤骨】

心に彫りきざみ骨にちりばめること。非常に苦心して詩文などを練り上げること。ちょうしんろうこつ。
「―の技巧実に燦爛さんらんの美をほしいままにす」〈上田敏訳・海潮音

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「彫心鏤骨」の解説

彫心鏤骨

心に彫りつけ、骨に刻み込むように非常に苦心・苦労すること。また、詩文などを苦心してみがきあげること。

[使用例] われらは、この後に来る者のためには、彫心鏤骨の苦しみも、いとい申さぬ覚悟でござる[菊池寛蘭学事始|1921]

[解説] 「鏤」は彫り込む、刻み込むこと。「ちょうしんろうこつ」ともいいます。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android