普及版 字通 「彦(漢字)」の読み・字形・画数・意味
彦
人名用漢字 9画
(旧字)
9画
[字訓] ひこ
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
旧字はに作り、(文)+厂(かん)+彡(さん)。は文身の象、厂は額(ひたい)、彡は文彩を示す。額に美しい文身を加えることが、一定の年齢に達した男子の通過儀礼として行われ、その人をという。わが国の「ひこ」にあたる。〔説文〕九上に「美士、(文)り、人の言ふなり」とあり、・言の畳韻をもって説くが、言とは関係のない字である。
[訓義]
1. ひこ、成年に達した男子。通過儀礼として、額に朱などの文身を加えた人。
2. 才徳のすぐれた人。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 比々古(ひひこ) 〔名義抄〕 サトル・ヒコ・サカシ
[声系]
〔説文〕に声として・顏(顔)・(産)の三字を収める。はことわざ、すなわち呪的言語をいう。顏は成年の加入式に文身を加えた男子の顔。またそのような呪飾を加えた顔面をいう。は声ではないが、出生のとき、額に呪飾として×などを加える生子儀礼。みな呪的な性格をもつ字である。
[熟語]
彦士▶・彦聖▶・彦哲▶
[下接語]
英彦・才彦・秀彦・俊彦・諸彦・文彦・邦彦・髦彦
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報