形而上学[アリストテレス](読み)けいじじょうがく[アリストテレス](英語表記)Ta meta ta physika

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

形而上学[アリストテレス]
けいじじょうがく[アリストテレス]
Ta meta ta physika

主として第一哲学 protē philosophia (形而上学 metaphysica) に関するアリストテレスの数個の論文ないし草稿をまとめて前1世紀頃編集されたと推定される書。内容は複雑多岐にわたるが,数学自然学とは異なった,学や英知そのもの,有そのものを問題とする第1の神的な学問の可能性や必要性を説き,この学の探求を実演的に示すことが主旨であるといえよう。後世形而上学として確立した哲学原理素材を提供した重要な文献群である。

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