当職(読み)とうしょく

精選版 日本国語大辞典 「当職」の意味・読み・例文・類語

とう‐しょく タウ‥【当職】

〘名〙
① 現在その職についていること。現在の職務現職。とうしき
今昔(1120頃か)三一「惟規は当職の蔵人にて有ければ」
② この職務。この職業
政談(1727頃)三「御目附は殿中御史の職也。非法を正すを当職とすることなれば」
③ 摂関職や管領職などのような地位の高い官職を婉曲にさしていう。
御湯殿上日記‐明応二年(1493)三月二八日「くわんはく御たうしよく御したいのよし」

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デジタル大辞泉 「当職」の意味・読み・例文・類語

とう‐しょく〔タウ‐〕【当職】

この職業・職務。
現在の職業・職務。現職。
「惟規は―の蔵人にてありければ」〈今昔・三一・二八〉

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普及版 字通 「当職」の読み・字形・画数・意味

【当職】とうしよく

職に当たる。

字通「当」の項目を見る

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防府市歴史用語集 「当職」の解説

当職

 藩の中で、財政地方政治を取りしきった最高責任者のことです。

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世界大百科事典(旧版)内の当職の言及

【長州藩】より

…区域は時代で若干異なる)に分けられていた。支配の機構は藩主に随従して,江戸で藩政の枢機に参画した当役(とうやく)(のち行相という)と,藩地にあって財政や民政に当たった当職(とうしよく)(国相)があり,当職以下は総称して地方(じかた)職座といった。当役の権は時代が下がるにつれて当職を凌駕(りようが)し,さらに実権は当役の下にあった手元役や右筆(ゆうひつ)に移った。…

※「当職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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