当節(読み)あたりぶし

精選版 日本国語大辞典 「当節」の意味・読み・例文・類語

あたり‐ぶし【当節】

〘名〙
鰹節(かつおぶし)をいう。商家などで、「けずりぶし」の「けずる」をきらっていう語。
浄瑠璃歌謡などで、わざわざ語り方に稜(かど)をつけて、間合をとるような不純な語り方をすること。または、その語り方。ふつう、あざけって言う場合に用いる。あてぶし。

とう‐せつ タウ‥【当節】

〘名〙 この時節。このごろ。当今現今。今。
※吉田松陰宛前田孫右衛門書簡‐安政五年(1858)七月「何も当節之確報無之ては手を下候事出来兼」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「当節」の意味・読み・例文・類語

とう‐せつ〔タウ‐〕【当節】

この時節。このごろ。当今。現今。「この商売当節あまりはやりません」
[類語]此の頃現今当今今日日きょうび今日こんにち現代当世当代近代同時代今の今様モダンコンテンポラリー時代

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