当局（読み）とうきょく

精選版 日本国語大辞典

とう‐きょく タウ‥【当局】

〘名〙

① その事を処理する任務を持つこと。また、その人やその機関。〔新令字解（1868）〕

※東京朝日新聞‐明治四〇年（1907）五月一日「会社当局の言ふ所によれば暴動の原因と認む可きものは殆どなし」 〔宋書‐王微伝〕

② その時の政務の重要な地位にあること。また、その人。要路。当路。

※妾の半生涯（1904）〈福田英子〉二「優柔なる当局及び惰民の眠を覚し」

③ 碁盤に向かって勝負を争うこと。対局。

※五山堂詩話（1807‐16）二「為_二当局自効者_一、一種有_下傍観袖手妄詆_二訶人_一者_上」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

とう‐きょく〔タウ‐〕【当局】

１ ある仕事や任務を処理する立場にあること。また、その機関や人。「学校当局の説明」「外務当局の発表」
２ 行政上当該する関係官庁をそれとなくさす語。「当局のお達しにより」
３ 郵便局など「局」と名のつく機関で、その局をさす語。

出典　小学館

普及版 字通

【当局】とう（たう）きよく

対局者。当事者。〔塩鉄論、刺復〕但だ居るは、載の勞を知らず。旁(かたは)らより議するは、當局のと憂ひを異にす。

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出典　平凡社「普及版 字通」