デジタル大辞泉
「強請」の意味・読み・例文・類語
もがり【強=請/虎=落】
《動詞「もがる」の連用形から》ゆすり。たかり。
「おそろしき―どもにかたられ」〈浮・織留・一〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ねだ・る【強請】
[1] 〘他ラ五(四)〙
① 強いて物を乞う。甘えて要求する。ねだれる。
※虎明本狂言・
河原太郎(室町末‐近世初)「参てねだらう、なふなふさだめてさけがたんとうれうと思ふて、むかひにきたよ」
※平凡(1907)〈
二葉亭四迷〉四「母に強求
(ネダ)るが、許されない」
② 言いがかりをつけて
金品を要求する。難くせをつけてゆする。ねだれる。
※
咄本・軽口大黒柱(1773)四「客様さへ
紛らかしてくれなさるに、華車様聞えぬと、ねだりけるを」
ねだ・れる【強請】
〘他ラ下一〙 ねだ・る 〘他ラ下二〙
※咄本・
醒睡笑(1628)二「誰にても
目下なる人といへば、ねだれて物を取る者なり」
※咄本・私可多咄(1671)一「これが
一銭が井のもと也と、ねたれながらなぶりかへした」
④ あざむきだます。〔
日葡辞書(1603‐04)〕
ねだれ【強請】
※浮世草子・
武道伝来記(1687)四「
相手は知らぬ極り辻番
女
(ネダレ)言てかひなく」
ごう‐せい ガウ‥【強請】
〘名〙 無理に求めること。ゆすること。きょうせい。
※
台記‐久安六年(1150)一〇月二日「摂政怒
二長者之事
一、欲
レ止
二行幸
一、依
二法皇強請
一、遂以幸
レ之、是以忽怒不参」 〔
漢書‐高帝紀上〕
ねだり【強請】
〘名〙 (動詞「ねだる(強請)」の連用形の名詞化) ねだること。強いて求めること。ゆすること。また、その人。ねだれ。
※浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)四「強請(ネダリ)に来た親父ども」
きょう‐せい キャウ‥【強請】
〘名〙 無理に頼むこと。また、ゆすること。ごうせい。
※ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉霧の夜「余りに激しく強請されるので」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「強請」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報