強談(読み)ごうだん

精選版 日本国語大辞典 「強談」の意味・読み・例文・類語

ごう‐だん ガウ‥【強談】

〘名〙 言葉によって自分要求に応ずるように相手意思を圧迫すること。強引な態度で談判すること。こわだんぱん。
※内閣文庫本建武式目追加‐応永三四年(1427)四月二〇日「以巨多要脚、令借用之輩、寄事於窮困、最少分致沙汰、可借書之旨及強談
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九「強談で持ちかけたらいざ知らず、活版の手紙位で金銭を出す様な人間とは思はれない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「強談」の意味・読み・例文・類語

ごう‐だん〔ガウ‐〕【強談】

[名](スル)強い態度や調子で談判すること。こわ談判。
[類語]迫る要求強請きょうせい強迫催促催告付く責め立てる求めるせつく催促がましいせがみ立てる急き立てる急かせる尻を叩く矢の催促やいのやいの

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の強談の言及

【証人威迫罪】より

…自己もしくは他人の刑事被告事件の捜査・審判に必要な知識をもっていると認められる者またはその親族に対して,当該事件に関しゆえなく面会を強請したり,または強談威迫の行為をする罪。刑は1年以下の懲役または20万円以下の罰金(刑法105条の2)。…

※「強談」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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