弥高神社(読み)いやたかじんじや

日本歴史地名大系 「弥高神社」の解説

弥高神社
いやたかじんじや

[現在地名]秋田市千秋公園

旧二の丸の北東隅馬場跡にある。祭神平田篤胤佐藤信淵。明治一四年(一八八一)八月、篤胤の秋田における門人有志が秋田郡八橋やばせ(現八橋)日吉ひよし神社境内に一社を創建した。同四二年、城内の旧八幡神社社殿を購入して現在地に移し、佐藤信淵を合祀した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「弥高神社」の意味・わかりやすい解説

弥高神社
いやたかじんじゃ

秋田市千秋(せんしゅう)公園内に鎮座。平田篤胤(あつたね)、佐藤信淵(のぶひろ)を祀(まつ)る。祭神はともに秋田の人。1881年(明治14)国学者篤胤の門人らが、八橋(やばせ)の日吉八幡(ひえはちまん)神社境内に一祠(し)を設け、篤胤を祭祀(さいし)したことに始まり、1909年(明治42)秋田市教育会が中心となって、現在地に独立神社を建設した。同時に、農学者で篤胤の門人であった信淵を合祀、旧藩主佐竹義和(よしまさ)による明徳館藩校)の題額「仰之弥高(これをあおぐこといやたかし)」にちなんで現社号とした。旧県社。例祭5月2日。1982年(昭和57)平田篤胤・佐藤信淵研究所を付設。

[鎌田純一]

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