弔・吊(読み)とむらい

精選版 日本国語大辞典 「弔・吊」の意味・読み・例文・類語

とむらい とむらひ【弔・吊】

〘名〙 (「とぶらい(弔)」の変化した語)
① 人の死をいたみ、その喪にある人を慰めること。弔問。くやみ。
死者の霊を慰め冥福を祈ること。法要追善
※玉塵抄(1563)一「年忌のとむらいの心にまつりてたむくるぞ」
葬式。のべおくり。
※羅葡日辞書(1595)「Necya〈略〉ビョウショニ ヲイテ シタル tomurai(トムライ)
※雑俳・柳多留‐二〇(1785)「とむらいのくずれ三歩は売れ残」

とむら・う とむらふ【弔・吊】

〘他ワ五(ハ四)〙 (「とぶらう(弔)」の変化した語)
① 人の死をいたみ、その喪(も)にある人を慰める。くやみを述べる。弔慰する。弔問する。
② 死者の霊を慰め冥福を祈る。法要をする。
謡曲忠度(1430頃)「われらがやうなる海人だにも、常は立ち寄り弔ひ申すに」
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)六「百ケ日追善供養、跡念比に吊(トムラ)はれよさらばさらば」
③ 葬式をする。

ちょう‐・する テウ‥【弔・吊】

〘他サ変〙 てう・す 〘他サ変〙 人の死をいたんで、くやみを述べる。死を悲しみいたむ。とむらう。
※文明本節用集(室町中)「羔裘玄冠不以弔(テウセズ)〔郷党篇〕」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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