弓波村(読み)ゆみなみむら

日本歴史地名大系 「弓波村」の解説

弓波村
ゆみなみむら

[現在地名]加賀市弓波町

作見さくみ村の東にあり、北陸街道沿いに集落を形成。在地では「いみなみ」「いんなみ」ともよぶ。古代の江沼えぬま忌浪いむなみ(和名抄)の遺称地で、「延喜式」神名帳に「忌浪イムナミノ神社」がみえ、中世は山代庄忌浪郷に含まれた。文明一八年(一四八六)北陸を歴遊した京都聖護院門跡道興は敷地しきじから「いみなみ」を過ぎて動橋いぶりはしへ向かっており(廻国雑記)、延徳三年(一四九一)三月一〇日、冷泉為広も越後下向の途次「ユミナミ」を通っている(越後下向日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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