式[三段論法](読み)しき[さんだんろんぽう](英語表記)mood of syllogism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「式[三段論法]」の意味・わかりやすい解説

式[三段論法]
しき[さんだんろんぽう]
mood of syllogism

推論式ともいう。古典形式論理学の用語。2個の前提から成る定言三段論法において結論主語述語が2前提のどこにあるかによる分類を格 figura と称するが,さらにそれぞれの格において2前提および結論が全称肯定 (A) ,全称否定 (E) ,特称肯定 (I) ,特称否定 (O) のうち任意の3者の組合せのどれであるかによる分類を式 modus という。数学的には 4×4×4×4=256 の式が可能であるが三段論法の規則に合うものは 24個,うち5個はほかのものから容易に導き出せるので,普通 AAA,EAE,AII,EIO (第1格) ,EAE,AEE,EIO,AOO (第2格) ,AAI,IAI,AII,EAO,OAO,EIO (第3格) ,AAI,AEE,IAI,EAO,EIO (第4格) の 19個が数えられている。

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