廻向寺(読み)えこうじ

日本歴史地名大系 「廻向寺」の解説

廻向寺
えこうじ

[現在地名]小矢部市石動町

真宗大谷派。卯華山と号し、本尊阿弥陀如来。当初はちよう村にあり、文明三年(一四七一)明心の創建という(貞享二年寺社由緒書上)。「天文日記」天文一二年(一五四三)七月九日条に「前聖安寺下于時廻向寺」とみえ、もとは加賀磯部いそべ(現石川県金沢市)聖安しようあん寺門徒であったが、同寺から離れて直参化し、石山本願寺に番衆として上っている。永禄七年(一五六四)五月二四日の本願寺番銭帳(長光寺文書)では三五〇文を負担している。享禄四年(一五三一)の大小一揆以降は、藤島超勝ふじしまちようしよう寺の与力下にあった(「超勝寺下分并本覚寺下分書上」本願寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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