延暦寺書院(読み)えんりやくじしよいん

日本歴史地名大系 「延暦寺書院」の解説

延暦寺書院
えんりやくじしよいん

[現在地名]大津市坂本本町

昭和三年(一九二八)京都での昭和天皇の即位式に際し、外国大使や公使高官などの迎賓館にあてるため、時の内閣(田中義一首相)の勧めもあり東京の旧村井邸を購入し比叡山上の文殊楼もんじゆろう院の東下、延暦寺会館の南側に移築したもの。旧村井邸は大正五年(一九一六)村井吉兵衛が東京都千代田ちよだ永田ながた町の山王台(現日比谷高校敷地)に近代建築の粋を集めて創建した大正時代の代表的純和風木造建築。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報