延享(読み)えんきょう

精選版 日本国語大辞典 「延享」の意味・読み・例文・類語

えんきょう エンキャウ【延享】

江戸時代桜町桃園両天皇の代の年号甲子(かっし)革令により寛保四年(一七四四)二月二一日改元。延享五年(一七四八)七月一二日に至り次の寛延に代わる。九代将軍徳川家重の時代。出典は「芸文類聚‐天部星・賀老人表」の「聖主寿延、享祚元吉、自天之祐、莫抃舞」。

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デジタル大辞泉 「延享」の意味・読み・例文・類語

えんきょう〔エンキヤウ〕【延享】

江戸中期、桜町天皇桃園天皇の時の年号。1744年2月21日~1748年7月12日。

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日本の元号がわかる事典 「延享」の解説

えんきょう【延享】

日本の元号(年号)。江戸時代の1744年から1748年まで、桜町(さくらまち)天皇、桃園(ももぞの)天皇の代の元号。前元号は寛保(かんぽう)。次元号は寛延(かんえん)。1744年(寛保4)2月21日改元。甲子革令(かっしかくれい)を理由に行われた(革年改元)。1744年は辛酉革命(しんゆうかくめい)の年(寛保1)の4年後で、甲子にあたる。甲子は徳を備えた人に天命が下される革令の年で、変乱が多いとされることから、先例にならい改元が行われた。『芸文類聚(げいもんるいじゅう)』を出典とする命名。延享年間の江戸幕府の将軍は、徳川吉宗(よしむね)(8代)、徳川家重(いえしげ)(9代)。桜町天皇は1747年(延享4)、桃園天皇に譲位して、上皇として院政を開始した。

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