廓清(読み)かくせい

精選版 日本国語大辞典 「廓清」の意味・読み・例文・類語

かく‐せい クヮク‥【廓清】

〘名〙
① 悪いものを取り払って清めること。粛清
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「胃内廓清の功を奏したる後又食卓に就き」 〔李漢‐唐吏部侍郎昌黎先生文集序〕
反乱を鎮め平らげること。〔陸贄‐李晟兼副元帥制〕

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デジタル大辞泉 「廓清」の意味・読み・例文・類語

かく‐せい〔クワク‐〕【×廓清】

[名](スル)
悪いものをすっかり取り除くこと。
宗教―の一新時代はそこから開けて来た」〈藤村夜明け前
(「郭清」と書く)がん手術で、転移が起こる可能性が高い領域に含まれるリンパ節を、周囲の組織ごとひとまとめにして切除すること。
「リンパ節郭清

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普及版 字通 「廓清」の読み・字形・画数・意味

【廓清】かく(くわく)せい

世の乱れを清め治める。〔漢紀、高帝紀四〕亂を征し暴を伐ち、宇を廓す。

字通「廓」の項目を見る

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